OLYMPUS E-5で都電沿いを撮り歩き

OLYMPUS E-5

先日、オリンパスE-1のことをつらつらと書いていたら、防湿庫の肥やしとなっているオリンパスE-5のことが気になってきた。久しぶりにバッテリーを充電し、電源を入れてみると動作は正常。でも、実写してみないことには安心できない。遠くへ出かけるのも気が引けるので、自宅からほど近い、都電の面影橋駅付近から線路沿いに大塚駅あたりまでE-5片手に歩いてみた。

都電の定番撮影スポット、面影橋・学習院下駅間のカーブで撮影。

明治通りに沿って北上する都電の線路は神田川を渡る鉄橋の南側で大きくカーブしている。このカーブの外側から池袋方面にカメラを向けると、早稲田駅へ向かう都電の電車を正面から撮ることができる。背後には高層建築が見える。かつては奥にあるサンシャイン60がすっくとそびえ立つ様子が見えたのだが、手前のマンションに隠れてしまっている。電車も新しいものばかりで、都電らしさが薄れてしまった。

なお、都電のLED表示は1/160秒以下でキレイに写る。1/200秒以上では文字が切れてしまった。備忘録として。

都電の向原・大塚駅間の線路沿いには花がいっぱい。手前の白っぽい花にピントを合わせ、背景にボケた電車を入れてアクセントとした。

鬼子母神まで歩いてくると雨が降り出した。E-5は防塵防滴仕様だし、レンズのZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5も同様。もちろん傘を差していたが、かまわず撮影を続けた。最近はミラーレスカメラしか使っていないので、光学式ファインダーを覗くとワクワクする。AFは、最新のOM-Dには遠く及ばぬクオリティ。でも、私の場合、鉄道撮影の基本は“置きピン”なので、C-AF(コンティニュアスAF)はほとんど使わない。だから、E-5のAF性能でも特に困ることはないのだ。

オリンパスE-5は、フォーサーズ規格の最後のデジタル一眼レフカメラ。発売が2010年10月だから、初号機E-1の発売からわずか7年。コンセプトもレンズシステムもよかったが、一眼レフからミラーレスへと時代が大きく変化するタイミングで誕生したカメラでもあり、十分に評価されずに忘れ去られた感がある。改めて手にすると、手が大きい私にはジェストサイズで、ホールディングもよい。レンズは、標準ズームのほかにZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 MacroとED 70-300mm F4.0-5.6を持っているので、気が向いたら、撮影に連れてゆこうと思う。

OLYMPUS E-5とZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5。レンズはE-1と一緒に購入したフォーサーズ初期のもの。フォーカスリングの滑り止めラバーは加水分解でボロボロになっていたので、取り除いた。