若葉、芽吹く公園を歩く

メタセコイヤの若葉

この4月はなかなか天気に恵まれない。というか、お出かけしようと予定を組んでいると、天気予報が大きく外れ、外出を躊躇するケースが相次いだ。気がつけば、4月も下旬、ゴールデンウィークが迫る今日、近くの公園までカメラ片手に出かけた。

石神井公園の三宝寺池の畔にて。池の反対側の島には厳島神社が祀られる。咲いているのはツツジかな?

西武新宿線の井荻駅を下車。井草森公園のカルガモの様子を確認しつつ、住宅街を縫うように伸びるバス通りを石神井公園まで歩く。公園は新緑で覆われ、ツツジの花が盛りを迎えていた。石神井公園の東側に広がる石神井池の水面はボートでいっぱい。カモたちはボートが近寄れない岸に身を寄せていた。

水面にプカプカ浮いてお休み中のオナガガモのすぐ脇をボートがかすめる

初夏を思わせる暖かな日の午後、公園は子ども連れで大賑わい。人混みを避けるように石神井公園の西側へ進み、三宝寺池の畔まで来ると、少し落ち着いた雰囲気に。

木道の手摺りに寄りかかり、池の中でジッとしているアオサギを眺めていると、サッと長いクチバシを水中に突き立て、ザリガニを捕まえた。落ち着いて食べられる場所へ移動しようと思ったのだろうか、2、3歩歩いたところで、捕まえたザリガニを落としてしまった。このようなことはよくあるのであろう、慌てる様子もなく、再び水中をのぞき込んだまま固まってしまった。5分くらい経っただろうか、再びクチバシを突き立てると、ザリガニを確保。今度は逃がすまいとその場でのみ込んでしまった。ザリガニの脚やハサミが喉に引っかかったのだろうか、水を何回か飲んで、獲物を胃に流し込んだ。

素早くザリガニを捕まえたアオサギ。この後、取り逃がしてしまった

石神井公園はカワセミが棲息していることで、以前からよく知られており、カワセミを撮ろうと超望遠レンズを担いだ野鳥ファンの姿をよく見る公園だ。私もこれまでに何度か訪れ、その度にカワセミの姿を目にするのだが、今回は三宝寺池を1周したが、声すら聞こえなかった。明日、祭があるそうで、いつもより人が多いことが影響しているのだろうか。全般的に鳥の数が少ない印象。

今回は野鳥の撮影が目的ではなく、植物の生育具合や公園で見られる鳥の種類や数を確認するためのロケハンのようなもの。カイツブリの巣作りが始まっているかどうかを確認し、カルガモのヒナが姿を見せる時期を計るのも目的だった。いずれもその兆候は見られず。5月に入ったら、パトロールの回数を増やすことにしよう。

石神井池にキンクロハジロが10羽ほど翼を休めていた。君たちは北に渡らないのかい