強い日差しを受け、鈍く光る瓦屋根。香川の風景には欠かせない存在。
木造の建物に重厚さを加え、その存在感を引き立てる。
田園風景が広がる讃岐平野に点在する農家や寺の瓦屋根も美しいが、
島の斜面にへばりつくように広がる集落の瓦屋根はよりいっそう趣深い。
瓦屋根が重なり、連なる様は、ときに山並みのようであり、海の波のようでもある。
青い瀬戸内海をバックに輝く甍の波は、そのまま海へと繋がるようにも見える。
造形的な美しさを持つ甍の風景をたどり、人の営みと自然との繋がりの中で再構築し、写真で表現することにした。
[シリーズ Tiled Roofs 2014〜2016]